『ダークナイト』

仕事がたまたま早く終わったので、
みなとみらいの109CINEMASで鑑賞。
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
バットマンは、子供のころテレビで見ていたし
映画になったものも観てきたけれど、
基本的にはスーパーマンスパイダーマンのように
正義が勝って悪は滅びるという、わかりやすいものだった。
前作の『バットマン ビギンズ』を観て、
その変化に驚き、改めて大ファンになった。
"正義は勝つ"という単純なものではない。
むしろ"正義"がなかなか勝てない。"悪"も滅びない。
現実の世の中は、"正義"が勝つとは限らないし、"正義"ゆえに苦しんだり迫害されることだって多い
負けてしまえば"悪"の刻印を打たれてしまうことだって、よくあることだ。
今だって、反社会的行為も、会社の権力の前にはひねりつぶされてしまう。
正義感など、何の役にもたたない。


新しいバットマンは、こうした現実の社会の善悪を描きながら、
同時に人間の中でせめぎ合う善と悪の闘いを表現している。
カーチェイスやCGの力技ではなく、バットマンの人間としての苦悩が観るものの心を動かす。
ジョーカー役のヒース・レジャーの演技は鬼気迫るものがあったし、

マイケル・ケインモーガン・フリーマンも素晴らしい。
たまたま前日『レオン』をDVDで観たので、ゲイリー・オールドマンの演技の幅はすごいな〜と思った。
映画は、やっぱりいいなぁ〜