開会式

8日の夜は、飲んで帰りが遅くなったので、開会式は観ることができず..朝のニュース番組で見た。
中国らしいスケールの大きさ。人・人・人...次から次へ繰り広げられる演技。
どこからともなく雲のように人が湧きだしてくる。
一つのものを作り上げていこうという真剣な青年の顔ほど美しいものはない。
チャン・イーモウ監督のプロデュース、映画のような展開。ただ素晴らしい!
別の番組では、こんな全体主義的なことができるのは中国と北朝鮮くらいしかないなどと
物知り顔のコメンテーターが皮肉たっぷりにほざいていたが...曲がった眼でしか見られない心が情けない。
CGでは作れない生の人間の動き、緊張した顔が演技の終了とともにほころぶ
裏方を含めたら、いったい何万人の人々がこのイベントに関わっているのか想像もつかない。
その数万人の青年にさまざまな人生があって...
そして、世界一のイベントを成功させようという目的に向かって懸命に頑張ってきた。
水滸伝のイメージが強いのかもしれないが...ひとつの目的に向かって闘う青年は頼もしい。
マスコミが報道するように、さまざまな問題も抱えているのはたしかである。
しかし、それをいちいちあげつらって、外野で批判するのは二流のマスコミや学者にでも任せておけばよい。
どうせ批判するだけで、何もしない輩の言葉など霞に等しいのだから。
開会式に出ていた名もなき青年の燃えるような眼を、これから出てくるスポーツ選手の人生をかけた闘いを
自分の中に刻みつければ良いではないか。