宮本笑里

映画でも観ようかと深夜のGEOへ...
DVDの棚の前をうろうろしていると、
視界の端の方からムイカリエンテを見つめる視線が...
視線の方に向き直ると、こちらを見ていた美少女が↓
smile
吸い寄せられるようにクラシックCDコーナーへ...
初めて見るヴァイオリニスト、宮本笑里という少女。
ジャケットを見ると、ムイカリエンテの好きな名曲もいくつか...
一番気に入ったのはジャケットの写真かな...早速借りて、急いで帰る。


一曲目、大島ミチルが彼女のために書き下ろしたという「Le Premier amour」
雨の降る森の中を歩きながら聞いてみたいような美しい曲である。
この中で一番好きな曲は、カッチーニアヴェ・マリア
アヴェ・マリアとは聖母マリアへの祈りのことで(子供のころ、「安部マリア」だと思っていた(爆)
バッハ モーツァルト シューベルト他、多くの作曲家が書いているが
イカリエンテが一番好きなのは、このカッチーニの作品である。
ずいぶん前になるが、カウンターテノールのSLAVAが歌ったCDを銀座山野楽器の試聴コーナーで
初めて聞いて、あまりの美しさにボロボロ涙をこぼしてしまったほど...
多くのアヴェ・マリアは、受胎をしたマリアへの讃嘆と祈りを歌いあげる曲であるが
カッチーニのそれは、マリア自身の母としての祈りのように聴こえる。
それは、ミケランジェロの彫った「ピエタのマリア」の姿。
母の祈りは、悲しく切なくそして美しい。


一昨年、丹波の窯元で買った白丹波の湯のみでエビスを飲みながら、ヴァイオリンの美しい音色に身を委ねる。