ロシア絵画

早朝に三重を出て大阪へ移動
午前中に打ち合わせを済ませ
大阪本社のH氏と久し振りにランチ。
グルメなH氏らしい洒落たお店へ...
その後浜松へ移動すべく新大阪に向かう
...が、浜松のお客さんの都合が悪くなり
キャンセルに...
しかたない三重に戻ろうかと思って駅の構内を歩いていると
海を描いた絵画のポスターが目に入る。
ポスターの印刷なのに目が釘付けになる。
タイトルは『ロシア絵画の神髄...サンクトペテルブルグ ロシア国立美術館展』
天保山サントリーミュージアムで公開中と書いてある。
実物の絵は、どれほど迫力があるのだろう...そのまま地下鉄に乗って天保山に向かう。
気ままなものだ...でも、今週は日曜日からずっと働き詰めだし...いっかと、言い訳しながら..
美術館に入ること自体何年ぶりだろうか?
緊張の一瞬...そこには迫力の絵画がずらっと並んでいる。
貴族を題材にした華やかな絵画から、貧しい庶民を描いた絵画まで
大胆にして精緻なその写実性に目を奪われ心を奪われる。
中でもポスターにあった海洋画家イワン・アイゾヴァスキーの海は、大迫力である。
http://www.abcgallery.com/A/aivazovsky/aivazovsky.html
静かな月夜の海に始まり、嵐に荒れ狂う海・凪いだ平和な海...どれも素晴らしい構図と色彩。
息を呑んだまま動けなくなる。
嵐の中で必死に生きようとする男たちの姿は、厳しい人生を生き切ろうとする人間の健気さを
存分に表現している。
今回は展示されていなかったが、彼の『第九の怒涛』は有名である。
荒れ狂う海に木の葉のように揺れる筏。そこにしがみつきながら必死で耐える人々。
いくつもの大波を乗り越えてきたが、眼前には九番目の巨大な波が迫っている。
いよいよ波にのまれて死ぬ時か?それとも限界を破って生き延びることができるのか?
その波の向こうには、明るい陽射しが見えている。
http://uf.lococom.jp/img/userarticle/507333389_11192505_1191303.jpg

嵐と戦う姿は、観る者に勇気と希望をもたらす。気力が充実してくる。
感動に包まれながら会場を後にした。