傷害事件@二見

鳥羽の現場に通える範囲に
ホテルはいくつもあるが
イカリエンテは、二見が気に入って
もう何十泊も同じホテルに泊まっている。
従業員の方も皆顔見知り。
ここの住人のようになっている。
二見浦の海岸沿いにあるホテルからは
このブログでも何度も紹介しているように
広い海と海岸線沿いの松林が見下ろせる。
夜は真っ暗なので、海は見えないが
黒い海面の上に波頭が白く浮き立っては消える。
窓を開ければいつでも波の音が聞こえる。
かつては観光客で賑わったそうであるが、今は小学生の修学旅行以外はめっきり減ったようである。
夫婦岩に続く参道には旧い旅館がいくつもあるが、町並みが統一されているわけではなく
静かな田舎町といった風情である。
カメラの使い方が少しわかってきたので、夜の街を歩いて撮影。
見たとおりに撮るのは難しい。特に月はピントが合わず失敗。
個室の風呂にゆっくりつかってから部屋に戻ると、にわかに廊下が騒がしくなる。
近くに救急車が停まる音。
三重弁の男が大きな声で電話をしている。
何事かと思い、覗き窓から廊下を見ると数名の警官がうろついている。
耳をすますと「内縁の妻が....」「腹を刺されて...」「亭主が数回殴った...」
途切れ途切れの会話。
救急車が去っていく。
事件だ...もう一度覗き窓から見ると、向かいの部屋から男が警察に連行されていく。
ドア2つ隔てた場所で起こった、血なまぐさい事件。
「世の中、男と女のことばかりやな〜」
宮本輝の『流転の海』シリーズのどこかで主人公がつぶやく場面があったなぁ
「生死」のことと「男女」のことは、人間にとっては永遠のテーマなんだなぁ
※写真は、町並みを撮った写真の一部です。
 旅館は泊まっているホテルの隣に建っているものなのですが..
 表現が悪かったようで、誤解を呼んでしまいました。すみません。