横浜の近代建築

K大学の先生を囲んで近代建築を見る会に参加
桜木町から馬車道を経て海岸通まで
近代建築の歴史を聞きながら歩いた。
横浜の街づくりは、古い建物をできるだけ遺しながら
新しい街づくりを進めているとのこと。
関内駅から馬車道を歩いて大通りに出る角に
神奈川県立博物館があり、それと並んで日本火災海上ビルがある。
神奈川県立博物館は、1904年妻木頼黄の設計による。
その隣にある日本火災海上ビルは
その弟子である矢部又吉の設計とのこと。
矢部は師匠の隣にビルを建てるにあたって、
師匠への敬意をはらって、新しい建築様式を取り入れながらも
師匠の建物に高さを合わせ、バランスのよい景観にしたという。
どの世界にあっても、師匠を持つということは
人間として大事なことである。
親子・親族・友達・恋人...いろいろな関係はあるが
師弟という関係は人間にしかない峻厳なる関係である。
師弟の残した作品を見上げながら、師弟について考えた。
このビルは原型を遺しながらも
上半分は完全に新しいビルが合体したような形になっている。
こんなビルが横浜にあったことは知らなかった。
見学会終了後に中華街で懇親会
初めての出席で緊張を緩めようと紹興酒を飲みまくって
したたか酔っ払い、横浜駅の喫茶店で酒臭い息を吐きながら熟睡...
1時間の道のりを4時間もかかって家に着く。
情けない酔っ払い方に反省。