2001年のカリフォルニアワイン

カリフォルニアのカベルネ・ソービニヨンは
近年最高の当たり年である。
過去20年くらいで最高というのだから飲まないと損だ。

毎月のようにワインをお送りしている女性がいる。
彼女は会社を経営されていて、ヨーロッパにも頻繁にいかれるので
ワインを見る眼は確かである。
私は、いつも無名のワインをお薦めするが
きちんと味を見分けられる。
その彼女が気に入ったワインの一つがKobalt2001(写真参照)
わずか261ケースしか生産していない、無名のワイン
しかし、その深い味わいは実に素晴らしい。
最後の1本を彼女にお譲りしたが、さすがにもう手に入らない。

ワインは飲んでしまえば、それまでだが
いいワインは、飲んだ時の情景を鮮明に脳裏に焼き付ける。
ワインとマッチした料理があって、気の置けない仲間がいれば
さらによい。

自動ラインでできる発酵食品はなんだかうそ臭いと思う。
生物の動きをコンピューターだけで制御する技術は
ものすごい速さで発展したが
さあ、それだけで微生物が完全にコントロールできるのだろうか?

ワインも酒も納豆も
何かそこに人間の温かみというか呼吸というか
そんなものを感じながらできたワインは美味しいに違いない。